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投資ファンドが MGM の価値を高めてくれれば、自社の出資分も価値が上がる。
この仕組みを練ったのが、米国 S の最高財務責任者を務める R・W 。
2000年に S 入りするまで、米投資銀行で14年間、企業の合併・買収業務に携わった。
「ファンドに企業経営はできないが、良い経営者を送り込み企業価値を高めることはできる」。
投資銀行マンとしてファンドと付き合ってきた、W の結論だ。
バブル崩壊後、日本では機能不全に陥った銀行に代わり、ファンドが資金供給や企業再編の黒子として台頭した。
今後、ファンドが根付いていくには、投資銀行や企業との役割分担を見極め、共存していくことが条件になる。
米投資ファンドの RHJ インターナショナル(旧 REホールディングス)が2004年後半から、仲介者を通じて国内の他の投資ファンドに投資先企業の転売を打診している。
売りに出ているのは、CM エンタテインメント。
01年10月に筆頭株主になった、旧 NC の音楽ソフト部門だ。
RHJ は当初、「 C のソフト資産とブランドカは非常に価値がある」(幹部)とみていた。
C が05年3月期に14期ぶりに最終黒字を確保する見通しになったのを機に、他のファンドへの早期転売を目論んでいる模様。
しかし、音楽ソフト市場の縮小などが理由で買い手は見つかっていない。
S 銀 行(旧 NT 銀行)の上場で巨利を手にした RHJ は、日本では「勝ち組ファンド」の象徴だ。
「投資案件は全戦全勝を目指す」。
強気でならす RHJ 代表取締役の N だが、水面下では投資回収をめぐり他のファンドとせめぎ合っている。
RHJ は投資企業を個別に上場させるのではなく、自らが上場企業になることで実質的な投資回収を図る戦略にも出ている。
すでに欧州の UN に上場しているほか、日本での上場も視野に入れ、準備を進めている。
「エグジット」(出口)と呼ばれるファンドの投資回収手段には、株式公開のほか、「セカンダリーバイァウト」という転売や、他の事業会社との合併もある。
04年は株式公開による回収は4件にとどまり、転売や合併が30件にのぼった。
相次ぐ企業不祥事で上場審査が厳しくなったうえ、ファンドが手っ取り早く資金回収できる転売を好んだ結果といわれる。
「投資先の「たらい回し」はわれわれの本意ではない」2004年3月、米 C ・グループの日本代表を務める A は、自らにこう言い聞かせた。
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